ほうれい線ケアは表情筋対策から
いやなエイジングサインの一つほうれい線。
その原因に表情筋の衰えが関係していることをご存知ですか?
表情筋は、からだの筋肉とは違って、皮膚に直接つながっているため、表情に大きな影響を与えます。
つまり、ほうれい線やほかのエイジングサインと関係が深いのです。
では、どのようにして表情筋を若い状態に保てばいいのでしょうか。
そこで、ナールスエイジングケアアカデミーの「ほうれい線の予防・解消は表情筋のエクササイズ&マッサージで!?」の記事を参考にして、表情筋の構造や役割、ほうれい線予防のための表情筋対策をご紹介します。
表情筋の役割とは?
表情筋とは、その名のとおり、顔の表情をつくっている筋肉です。
からだの筋肉は、骨と骨を繋いでいますが、顔の筋肉は皮膚に直接つながっています。
顔が豊かな表情をつくることができるのは、こうした表情筋が直接、顔表面のお肌を動かすことができるからです。
ただし、日本人は顔の表情筋の20%程度しか使わないと考えられています。
その理由の1つは、日本語が表情筋をあまり使わなくても話せるからという説もあります。
この表情筋は、30種類以上もあって、相互に関係しあうことで、顔の動きや表情をつくり出しています。
ですので、表情筋は、ほうれい線をはじめ、マリオネットラインやゴルゴラインもお肌のたるみが原因でできてしまうのです。
このように表情筋は、お肌の深い悩みと関わっています。
そんな視点からも、意識して大きな表情をつくるための表情筋を動かすことにメリットはありそうです。
表情筋の種類とほうれい線の関係
顔の表情筋には、主に次のようなものがあります。
①前頭筋(ぜんとうきん)
眉毛の上から縦に伸びている表情筋です。
眉を上げるはたらきがあり、動かすとしわをつくります。
②皺眉筋(しゅうびきん)
眉間の縦じわをつくる表情筋です。
目がまぶしい時や不快な感情がわくとよく動きます。
③眼輪筋(がんりんきん)
目の周りある表情筋です。
眼瞼(まぶた)を閉じさせるはたらきをする筋肉で、顔面神経によって支配されています。
④頬筋(きょうきん)
上下あご関節から口角に向かって伸びている表情筋です。
口角を斜めに持ち上げるはたらきがあります。
⑤口輪筋(こうりんきん)
唇の周りを円状に囲んでいる表情筋です。
口を閉じたり突き出したりすることで、口元のさまざまな表情をつくり出します。
⑥頤筋(おとがいきん)
唇の下から顎に向かって伸びる表情筋です。
下顎を押し上げて顎のラインを引き締めるはたらきをします。
⑦小頬骨筋(しょうきょうこつきん)
口元や頬を斜めに引き上げて、笑顔をつくるはたらきをする表情筋です。
⑧大頬骨筋(だいきょうこつきん)
口角を引き上げて、大きな笑顔をつくるのに中心的なはたらきをする表情筋です。
⑨笑筋(しょうきん)
口元から外側のエラに伸びている表情筋です。
口元を引っ張ることで、笑顔をつくります。
⑩咀嚼筋(そしゃくきん)
食べ物を噛む際に、顎を閉じる表情筋で、咬筋(こうきん)とも呼ばれます。
⑪口角下制筋(こうかくかせいきん)
上唇と口角を下方に引っ張る表情筋で、頤三角筋とも呼ばれます。
⑫広頚筋(こうけいきん)
下あごから上胸までに伸びる幅の広い表情筋です。
首を支えるはたらきがあります。
代表的な12の表情筋を紹介しましたが、一般的な生活では、全体の30%しか使われないそうです。
表情筋は相互につながっているので、影響を与え合っていますが、特にほうれい線と関係が深いのが、口輪筋(こうりんきん)、小頬骨筋(しょうきょうこつきん)、大頬骨筋(だいきょうこつきん)、頬筋(きょうきん)、笑筋(しょうきん)の5つです。
ほうれい線の予防や対策は、この5つの表情筋を意識しましょう。
表情筋対策のポイントは?
ほうれい線を解消するための表情筋の対策は
・美顔器
・美顔ローラー
・顔面エキスパンダー
・顔の体操、マッサージ
・器具やグッズを使って行うエクササイズ
など多岐にわたります。
どれがよいのかは、人それぞれで異なりますが、ポイントは下記のとおりです。
◎表情筋は、からだのほかの筋肉より薄く繊細なので、過度な刺激を与えないように慎重に行う
◎一方、からだのほかの筋肉より効果が現れるのが早いことが期待できる
◎表情筋の役割と構造を理解して、自分がどの表情筋を鍛えているかをイメージして行う
◎表情筋を鍛えれば、ターンオーバーがよくなり、ほうれい線以外の肌悩み解消や美顔効果の可能性もある
◎鏡を見ながら、こまめにチェックを行うことで意識付けを行う
このほか、エクササイズに加えて、フェイスマッサージを取り入れることも表情筋対策の一つです。
フェイスマッサージは、エクササイズよりソフトな方法なので効果もソフトですが、お肌に刺激を与えないように行えば、筋肉を傷めるリスクの低い方法なのでおすすめします。
まとめ
ナールスエイジングケアアカデミーの「ほうれい線の予防・解消は表情筋のエクササイズ&マッサージで!?」の記事を参考にして、ほうれい線と関係の深い表情筋の種類やはたらきをご紹介しました。
また、ほうれい線予防に効果的なエクササイズなどについてもご紹介しました。
目立ってしまうと、5歳以上老けて見られるともいわれるエイジングサイン ほうれい線。
この記事「ほうれい線の表情筋対策」が、ほうれい線の予防や改善にお役に立てば幸いです。