10代や20代で気になるほうれい線は、エイジングケア化粧品で改善できる場合もありますが、年齢を重ねるにつれ、肌の全般的なはたらきが衰えることで、ほうれい線の改善は難しくなります。
だから、目立つ前からエイジングケアや日常生活でほうれい線予防を意識することが大切です。そこで、今回は、スキンケアや日常生活で取り入れたいほうれい線対策についてご紹介します。
保湿と紫外線対策によるほうれい線対策
ほうれい線予防のスキンケアは、保湿と紫外線対策が基本です。
乾燥によるほうれい線は保湿で消すことができ、保湿によって乾燥肌を予防することでほうれい線の予防になります。おすすめの保湿成分としては、セラミドやヒアルロン酸、プロテオグリカン、コラーゲン、プラセンタエキスなどがあります。
また、保湿は、化粧水だけでは不十分なことも多いので、乾燥を防ぐためには、スクワランやシアバター、ホホバオイル、オリーブオイルなどの水分蒸発を防ぐ成分が含まれている、美容液や乳液、保湿クリーム、美容オイルも、年齢や肌の状態に応じて取り入れ、保湿を強化しましょう。
紫外線は、肌のハリを支えているコラーゲンやエラスチンを破壊し、真皮の線維芽細胞を変性させたり、死滅させたりしてしまいます。
だから、1年中紫外線対策をしっかり行うことが大切なのです。日焼け止め、UV化粧下地やファンデーションなどで紫外線対策を行いましょう。
衣類や紫外線対策グッズなどのファッションを活用した紫外線対策、紫外線のアフターケアもほうれい線対策に大切です。さらに、目から入る紫外線に加えて、近赤外線やブルーライトも、ほうれい線など肌の老化の原因になるので、有害光線と紫外線カットができるサングラスもおすすめです。
女性ホルモンとの関係から考えるほうれい線対策
30代以降のほうれい線で気を付けたいのは、女性ホルモンです。
30代後半からは、ホルモン分泌量は減り、40代後半から50代の更年期には激減し、60代、70代になるとほとんど分泌しなくなります。
女性ホルモンには、卵巣から分泌されるエストロゲンと、排卵後に卵胞から変化した黄体から分泌されるプロゲステロンの2種類があります。
このうち、ほうれい線予防のために大切なのは、コラーゲンなどの生成を促進させる作用を持っているエストロゲンです。美肌のための食べ物、十分な量の良質な睡眠、適度な運動などを日常生活に取り入れることは、エストロゲン分泌のためにも有効です。
女性ホルモンを意識した食べ物としては、女性ホルモンに似たはたらきをする栄養素の大豆イソフラボンがあります。
大豆イソフラボンは、納豆・豆腐・おから・味噌・厚揚げなど、大豆を使った食べ物で簡単に摂ることができます。
植物性エストロゲンが含まれているザクロや山芋も、女性ホルモンを増やす食べ物としてよい選択肢になります。食べ物以外では、腸内細菌が大豆イソフラボンの力を借りてできる成分で、エストロゲンに似たはたらきをするエクオールサプリメントもおすすめです。
また、ビタミンEは抗酸化作用があり、肌の酸化を防いだり、卵巣の老化を防ぐ栄養素です。
ビタミンEは、モロヘイヤ・大根の葉・かぼちゃ・アボカドなどの野菜やアーモンドなどに多く含まれています。さらに、卵巣でつくられたエストロゲンの代謝にはビタミンB6が必要です。ビタミンB6は、マグロの赤身・バナナ・にんにくなどに多く含まれています。
さらに、ストレスをなくして笑顔でいることも女性ホルモンを乱さない手段です。
まとめ
ほうれい線はその原因が複合的であることから、1つの対策で解決できる場合が少ないことが考えられます。
そのため、10代や20代のうちから、日常生活やエイジングケアでほうれい線予防を意識した対策を取り入れることが大切なのです。