バイオセルロースとは、植物由来原料であるココナッツウォーターに酢酸菌の一種であるナタ菌を植え付け、培養発酵することによりつくられた2~100ナノレベルのキメ細かい透き通った繊維のことです。そんなバイオセルロースに美容成分をしみ込ませたマスクやシートが、バイオセルロースマスクです。そこで、今回は、バイオセルロースマスクの効果についてご紹介します。
バイオセルロースマスクの特徴
バイオセルロースマスクには、次のようなメリットがあります。
・密閉効果が高く、しっかりと美容成分が浸透する
・美容成分が下へ流れることが少ない
・マスクが乾燥してしまうことがない
・密着性が高く起伏の大きいパーツでも隙間ができにくい
・すきまなく顔に吸い付く
・洗濯、掃除などで動いている時もはがれにくい
このように、一般的な不織布タイプのデメリットをすべて解消しており、このメリットによって、バイオセルロースマスクの美容成分を顔のすみずみまで隈なく届けることができるのです。
また、不織布よりも薄いことや、安全性も高く肌に優しい素材であることもメリットです。
バイオセルロースマスクの効果が期待できる肌悩み
保湿効果、美容効果を発揮するのは、あくまでバイオセルロースマスクに含まれる保湿成分やエイジングケア化粧品成分なので、どんな成分が配合されるかによって、どんな肌悩みに効果があるかが決まります。
化粧品の効果の基本は、保湿による乾燥肌の予防や改善です。
だから、保湿力の高い成分が配合されたバイオセルロースマスクも乾燥肌の改善や、乾燥による小じわ・ちりめんじわ、ほうれい線、毛穴の詰まり、くすみなどの肌悩みの解消に効果が期待できます。しかし、顔のたるみが原因の深いしわを消すことや深いほうれい線を消すことはできません。
保湿に加えて、最近では機能性の高いエイジングケア化粧品成分を配合したバイオセルロースマスクもあります。抗酸化成分としては、ビタミンC誘導体、ビタミンE、フラーレン、アスタキサンチン、コエンザイムQ10、金コロイド、レスベラトロール、ブドウエキス、エルゴチオネインなどがあります。コラーゲンを増やす作用のある成分としては、ナールスゲン、ネオダーミル、プラセンタエキスなどがあります。ほかにも、ヒト幹細胞培養液配合やカルノシンなど抗糖化成分配合のものもあります。これらが配合されたバイオセルロースマスクは、エイジングサインの予防に効果が期待できます。
また、バイオセルロースマスクには、美白を目的にした成分を配合したものもあります。プラセンタエキス、ビタミンC誘導体、アルブチン、コウジ酸、カモミラETなどの美白成分が配合されているバイオセルロースの医薬部外品なら、美白効果を期待できます。
まとめ
バイオセルロースは、その密閉性と密着力で美容成分を、肌の角質層の奥まで隈なく届けることをサポートします。しかし、その効果を発揮するのは、バイオセルロースマスクに含まれる保湿成分やエイジングケア化粧品成分によるものなので、単にバイオセルロースマスクということだけでなく、配合成分も理解して選ぶことが大切です。